『越谷市議会 議員に反省?』秘密保護法と表現の自由を考える集いを開催
本日『秘密保護法と表現の自由を考える集い』を開催しました。
(約160人が参加してくれました。4部屋ぶち抜き満員です。)
これは、私の会派、民主党・市民ネットワークが主催で実施したものです。
理由は皆さんもご存じのとおり12月定例議会に議決された『辻浩司議員に反省を求める決議』を受けて
その意味を考えてみるということです。
本議会の討論で述べている通り、私は、この度の決議は絶対にあってはならないものだと思っておりますし、
100%反対の立場です。
詳細は下記を見てください。
http://blog.akira-fukuda.com/?eid=1005
絶対反対!越谷市議会「辻浩司議員に反省を求める決議」
話は戻りますが、
本集会での伊藤朝日太郎弁護士の印象に残った話を2点紹介します。
①表現の自由
「辻議員の発言はマナーの問題であると思われる。(辻議員の発言はマナー違反をしているとも思えないが)
マナーの問題で反省決議?本決議に賛成した議員に聞いてみたい!
議会のマナーの問題は表現の自由より上位にあると考えているのか?
表現の自由を一番尊重しなければならない議員が、その権利をそんなに軽いものとしてとらえているのか?」
辻浩司議員に反省を求める決議文も読んだが、表現の自由を理解しているのかと首をかしげる!
②議会
政治的表現の自由がなぜ尊重されているのか全くわかっていない!
そもそも議員の発言の根拠はいろいろである。時には間違った情報から考え発言することもあるだろう。
それすら容認して、さらに乗り越えるような多くの議論があってこそ、
民主主義の代表とされる議会が成り立つのではないか!
それを阻害する決議があっていいわけがない!議会の自殺行為としか思えない。
この意見書に緊急性がない?なぜ?理解できない!緊急性を認めたうえで、議論して
賛否が生まれる。これがこの度の意見書に対する越谷市議会の在り方ではないのだろうか?
(話をする伊藤朝日太郎弁護士です)
私も同感です。
ちなみに本日紹介された秘密保護法案の問題点は下記に記載しておきます。
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①パブリックコメント募集への閉鎖性
・法案も逐条解説もなしで2週間という短期間での募集
・約8割反対の事実
②国会審議の強行
・衆議院・参議院での委員会採決の強行、野党の反対討論をさせずに採決
・福島での地方公聴会の意見も全く反映していない。
③逐条解説の隠ぺい
・パブリックコメントや国会審議の際にも提供していなかった
12月5日、福島瑞穂議員の要求でやっと表に出てきた
④秘密指定できる情報の範囲が広すぎる
・行政機関の長の指定では、恣意的に秘密情報が指定されてしまう。
期間も自由に延長可!
・秘密指定された文書が後世に公表されることなく破棄できる
⑤徹底的な身辺調査
・対象者本人ならずその周りにまでおよぶ
・適正評価や結果に対しての異議申し立てをする権利はない
⑥厳重な処罰
・とにかく重い。海外は段階的に懲罰が重くなるが、日本はすべて同じ懲罰規定
・内部告発者を保護する明文規定がない
⇒『不正を告発するための調査が罰になる可能性がある』
・国会議員や裁判官が秘密情報についてチェックできない
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最後に、そもそもこの法案を作る必要があるのか?との投げかけがあったわけですが、
私は、やはり情報の公開と秘密の指定はセットで考えるべきだと思っています。
ちなみに「秘密保護法と表現の自由を考える集い」は
160人の方が集まり熱気が冷めやらぬままに終了しましたが、
最後に言いたい!
私は、『議論が活発な越谷市議会を誰よりも望んでいる』と!
(自分の考えを話す辻議員です)