越谷・松伏水道企業団行政調査(2月5日~6日)
2月5日~6日にかけて越谷松伏水道企業団の行政調査に
行ってきました。
下記にまとめます。
2月5日(火)
京都市上下水道局
<概要>
京都市の水道は、山間地域を除き、大部分が琵琶湖を水源としている。
そのため豊富で安定した水量を確保している。
原水は主に疎水を通じて自然流加で各浄水場に運んでいる。
<課題>
京都市の水道事業・公共下水道事業の課題
・節水型社会の定着
・人口減少による水需要の減少
・管路や施設の老朽化の進行
・地震や大雨等の災害への対応強化
・技術の継承
このような状況でも、市民の皆さまの生活を支える
重要なライフラインである水道・下水道を50年後、100年後の
未来にしっかりとつなぎ、安全・安心を守り続けるために
京都市上下水道事業経営ビジョンを策定
<京都市上下水道事業経営ビジョン>
3つの視点
9つの方針
30の取り組み
を体系的に構成している。
すごくきれいにまとまっているため
下記に記載する。
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京都市上下水道事業経営ビジョン
京の水ビジョン~明日をつくる~
視点1 京の水をみらいへつなぐ
①つくる
水源から蛇口までの水質管理を徹底し、安全・安心な水道水をつくります
●水源から蛇口までの水質管理の徹底
●原水水質の変化に対応した最適な浄水処理の推進
●安定的に水道水をつくるための基幹施設の改築更新・耐震化
②はこぶ
老朽化した管路の更新と耐震化を進め、水道水を安定してお届けし、下水を確実に集めます
●配水管等の適切な維持管理の推進
●安定的に水道水を供給するための配水管の更新・耐震化
●安全・安心な水道水をお届けするための給水サービスの向上
●下水道管路の適切な維持管理の推進
●優先度を踏まえた下水道管路の改築更新・耐震化
●適切に下水道をお使いいただくための啓発や勧奨
③きれいにする
下水をきれいにして川へ返し、市内河川や下流域の水環境を保全します
●下水の高度処理や適切な水質管理による処理水質の維持・向上
●水環境保全センター施設の再構築
●健全な水環境を保全するための合流式下水道の改善
④まもる
市民の皆さまとともに、地震や大雨などの災害から、まちとくらしを守ります
●「公助」としての災害に強い施設整備や危機管理体制の強化
●「自助」の意識啓発や「共助」の推進による災害対応力の強化
●「雨に強いまちづくり」を実現するための浸水対策の推進
⑤いどむ
新しい技術を取り入れながら、周辺地域や海外を含めた広い視野で、未来に向けた挑戦を続けます
●常に発展し続けるための新技術の調査・研究
●広域化・広域連携におけるリーダーシップの発揮
●国際協力事業の推進と国際貢献を通じた職員の育成
視点2 京の水でこころをはぐくむ
①こたえる
分かりやすく伝え、しっかりと声を受け止め、市民の皆さまの期待に応え続けます
●お客さま窓口機能の充実とマーケティング機能の強化
●お客さまの声を反映した新たなサービスの展開
●京の上下水道を未来へ継承する広報・広聴活動の推進
②ゆたかにする
琵琶湖疏水の魅力を高め、地球環境にやさしい事業運営により、まちやこころをゆたかにします
●琵琶湖疏水の魅力発信等による文化・景観や観光振興への貢献
●創エネルギー・省エネルギーによる低炭素社会の実現への貢献
●地球環境にやさしい循環型まちづくりへの貢献
視点③ 京の水をささえつづける
①になう
これまで培ってきた技術をしっかりと継承し、京の水の担い手を育て、きずなを強めます
●将来にわたり水道・下水道を支え続ける企業力の向上
●京の水をともに支える市民・事業者の皆さまとの更なる連携
②ささえる
50年後、100年後を見据えた経営を行い、将来にわたって京の水を支え続けます
●施設マネジメントの実践等によるライフサイクルコストの縮減
●業務執行体制の見直しや民間活力の導入等による経営の効率化
●将来にわたって事業を持続していくための財務体質の更なる強化
●継続的な経営改善の推進と適正な料金施策の検討
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蹴上浄水場の見学を中心に写真で調査の様子をお知らせします。
(災害水用飲料水)
(調査の様子①)
(調査の様子②)
(調査の様子③)
(調査の様子④)
(調査の様子⑤)
(調査の様子⑥)
(調査の様子⑦)
(調査の様子⑧)
(調査の様子⑨)
(調査の様子⑩)
(調査の様子⑪)
(調査の様子⑫)
(調査の様子⑬)
(調査の様子⑭)
2月6日(水)
宇部市上下水道部
<概要>
宇治市の水源
自己水源 3割
京都府より受水 7割
平成28年4月に水道料金収入の減少、水道施設の老朽化・耐震化対策
京都府からの受水値上げ等を理由に14.4%の水道料金を改定。
この取り組みと同時に経費削減のため上下水道事業管理者を廃止し
市長がその職務を担っている。
<管路の耐震化>
基幹管路から優先的に整備を実施
平成27年から耐震性や漏水防止の観点から口径50㎜の配水管工事に使用している
「耐衝撃性硬質塩化ビニル管」を「水道配水用ポリエチレン管」に変更している。
口径75㎜以上の「水道配水用ポリエチレン管」については今後の使用実績や
耐震性能を考慮し検討するとのこと
<水道施設の再編成>
水需要は減少傾向にあり、将来の水需要に合った施設規模を検討。
今後は浄水場の統廃合、配水池の再編成、配水区域の見直しを行う予定。
浄水場統廃合事業では約1キロメートル以内の範囲に隣接する老朽化した
2つの小規模浄水場を廃止し、同じく約1キロメートル以内にある
既存の配水場内に、取水施設、浄水施設、配水施設を設置し、
廃止する2つの浄水場を合わせた規模の能力をもつ浄水場を整備する予定。
(宇治市でもらった資料です)