行政調査 取手市 学校図書館と市立図書館連携事業「ほんくる」の取組

本日、学校図書館と市立図書館連携事業「ほんくる」の取組の

 

行政調査のため茨城県取手市に訪れました。

(小学校の図書室のPCを使わせて頂きました)

(図書室:読みたくなるように本がしっかり整列されています)

(後藤代表と行政調査に行きました。)

(図書館における学校ごとの仕分けの様子です)

 

このシステムは簡単にいうと小中学校の図書室で

 

取手市立図書館の本を借りることが出来て、

 

それを学校(個人単位)に持ってきてくれるという

 

システムです。

 

そう聞くとなんだそれだけ?って思うかもしれません。

 

意外かもしれませんが、

 

学校で生徒が図書館の本を予約⇒図書館から学校へ配送

 

というシステムを構築している自治体は、全国にほとんどありません。

 

この取組は、

 

・まちから書店がなくなり、遠方の図書館へ足を運べなくなった

 

 子どもたちの本と出会える機会の格差をなくすため、

 

・児童生徒の市立図書館利用率の減少が下げ止まらない

 

 その対策として

 

 この連携システムの構築をはじめたとのことです。

 

学んだことを下記に記載します。

 

1.学校や図書館にある本を、学校や自宅にあるパソコンやタブレットから予約し

  学校で受け取ることが出来る。

 

2.学校を子どもたちが本と出会えるセーフティネットとして

  学校図書館を図書館のサービス窓口としても積極的に位置づけた。

  ⇒各小学校に学校司書が一人配属されている。

 

3.小中学校にいる生徒一人ひとりに図書カードを配布する。中学生まで利用

  システムで年度で紐づけの処理をする。また小学校から中学校へ行くときにも

  紐づけ処理を行う。

  ⇒小中学校の生徒がもつカードで借りる時だけ画面に配送先として

   小中学校が表示される。

 

4.自分が借りた本の履歴(記録)が残せるようになっている。(任意設定)

  またおすすめの本などが表示されるようになっており、

  読みたくなるシステムを構築した。

  当初からデザイナーをプロジェクトに参画させ、デザインにこだわった。

 

5.システム構築には多大な費用が掛かったが担当者がその必要性を市長に熱心に説明し

  理解してもらった。

 

結果

貸し出し件数やWEBアクセス数は伸びている。しかし担当者の本音は

本の貸し出し件数が伸びることよりも、

一人でも多くの生徒が、本に接する機会が増えること。

今まで図書館に興味もなかった子どもが本に興味を持ってもらえること

に意義があると考えているようです。

 

今回担当してくださった。

図書館の方、学校の校長先生、学校司書さん

全ての方が本を通じて子どもが成長していれることを強く考えており

いきいきと仕事をされている気がしました。

 

取手市は図書館システムを再構築するときに、この連携システムに

踏み切ってとのことですが、越谷市もシステム再構築の際は、

ぜひここまでやってみたいですね。

 

 

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