民生常任委員会 行政調査(2014年7月8日~7月10日)

7月8日~10日にかけて民生常任委員会にて
行政調査に行ってきました。
日程と調査場所は下記のとおりです。
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1.7月 8日 群馬県 高崎市 『中核市における保健所について』
2.7月 9日 長野県 長野市 『認知症対策について』
3.7月10日 長野県 飯田市 『多様な主体の協働によるまちづくりについて』
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それぞれについて、その内容を学んでいきたいと思います。
1日目  群馬県 高崎市 『中核市における保健所について』

(保健センターの前で撮りました)

(保健センター内です。光を取り入れる工夫がしてあります)

(保健所入口です)

(理化学検査室です)

(これは本の管理システムです)

(保健所の地下:免震システムです)

(地下で撮りました)
実は高崎市には、2012年11月に議員有志にて
「精神保健業務の障がい福祉課への一本化について」
学びに行っております。
その時にブログは
http://blog.akira-fukuda.com/?eid=601
です。
この度は保健所について学びに行ったわけですが、
業務内容というよりかは、どちらかというと
ファシリティ(施設)そのものに対しての説明が多かったような気がします。
ファシリティの特徴を話すと、高崎市の保健所は図書館と同じ施設内に建設されている点と
耐震性という面で特徴があるとのことです。
図書館と一緒であれば、市民からの認知度や理解度が上がるというメリットがあるようですね。
良かった点としては、施設内を見学させて頂き、越谷の保健所のイメージというものが
付いたということでしょうかね・・
また検疫検査業務などの施設は見学させて頂きましたが、
もうちょっと保健所の業務という点で様々な分野の説明がきけると
もっと良かったなと思いましたね!
最終的に、この調査での気づきは、やはりサービス(ファシリティ含む)とコストの
関係についてでしょうか?コストをかければ、それは良いサービスが可能です。
しかし財政が厳しい中、そういうわけにはいきません。やはりバランスが
重要ですね!
2日目 7月 9日 長野県 長野市 『認知症対策について』

(長野市のバスの前です)

(長野市役所です)
長野市の認知症施策としては、これから始めるものを含め下記のものがあります。
①認知症相談会
②認知初期集中支援チーム
③認知症地域支援推進員
④かかりつけ医(認知症相談員等)物忘れ相談事業
⑤認知症カフェ開催支援
⑥地域の見守り支援
この度はその中で特に、②の認知初期集中支援チーム設置促進モデル事業について学びました。
これは簡単に説明すると、いち早く認知症患者、もしくは予備群患者を
発見し、早期治療に結びつけるというものです。
実は、何かしら異常を感じてから、この初期集中支援チームが関わるまで
多くの方が1年~3年くらい期間が空いてしまっているという事実がある
とのことです。
超高齢社会においては、気づきから初期治療までいかに短い時間で
たどりつくことができるか?ということがきわめて大事だということです。
この調査では、長野市の具体的な事例をもとに、どのような流れで実際に患者を早期に治療に
結びつけたのか?またその時におこった問題点などを、詳しく学ぶことができ大変参考になりました。
またこの度学んだ認知症初期集中支援事業の工夫と課題を下記に記載します。
1.第一報からチームの支援対象者として決定し、
  次の支援者に引き継ぐまでの一連の過程を明確にしシステム化する。
2.認知症支援として、早期支援の重要性と支援チームの周知がまだ不十分なので、
  啓発活動を一層推進する。
3.市内全域をカバーするための拠点増加を目指す。
4.かかりつけ医等によるもの忘れ相談事業の実施。
  またそれにに向け、市内の認知症相談医及びサポート医(約90人)への事業の協力依頼。
  地域のかかりつけ医や認知症専門医との連携を強化して、
  医師の協力の下に、早期診断・早期対応につなげる体制を構築する。
5.「認知症ケアパス」作成に向けての検討(認知症の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れ)
長野市はモデル事業として先行して実施をしておりますが、認知症の初期発見そして支援については
法律が変わり、全国そして越谷でも平成27年度から開始する予定があるとの話も聞いております。
そして超高齢社会の中、この政策は本当に大事なものだと考えています。
この調査で学んだことをしっかり活かしていきたいと思います。
3日目 7月10日 長野県 飯田市 『多様な主体の協働によるまちづくりについて』

(スライドを使って説明してもらいました)

(説明を聞いている様子です)

(説明を聞く私です)
飯田市では、多様な主体の共同によるまちづくり
ということで具体的にムトス飯田支援事業について学びました。
「ムトス」という言葉は、広辞苑の最末尾の言葉「んとす」を引用したもので、
「…しようとする」という意味が込められており、行動への意志や意欲を表す言葉とのことです。
飯田市では「ムトス」を地域づくりの合言葉にし、私たち一人ひとりの心の中にある、
「愛する地域を想い、自分ができることからやってみよう」とする自発的な意志や意欲、
具体的な行動による地域づくりをめざしているそうです。
この度学んだのは、自発的意思・意欲、具体的な行動による地域づくりです。
助成制度としては下記のようなものがありますが、時代に合わせて
成長そして変化させていっているというところが素晴らしいと感じます。
1.地域・文化振興事業(1991年~2004年)
  地区や町内又はグループ等が行う地域づくりのための活動
2.人材育成事業(1991年~2004年)
  国内外研修及び交流事業
3.ムトスの種まき事業(1995年~2004年)
  これから始めようとする活動や比較的小規模な事業
4.まちづくり応援事業(2005年~)
  地域をより良くしようとする団体・個人の活動
5.地域づくりモデル事業(2007年~)
  地域づくりに資する事業で、他地区・他団体等のモデルとなるような先進的事業
6.まちづくり・地域づくり対応事業(2012年~)
  ①新しい、②わくわくする、③子育てを楽しめる、
  ④世代間交流が活発、⑤未来を担う人材育成
⇒多様な主体が連携する協働事業(2014年~)
さらに驚いたのは、募集数がかなり多いことです。
そして、市民が提案して、市が実施していた管理業務を
地域に移行しているというのにはかなり驚きです。
私もなぜこのような自主性が育つのか?という質問をさせて頂きましたが
歴史に加え、失敗を許すという環境づくり、また地域に渡した補助金は
決算に関しては飯田市は関与しない、地域が認めれば良いという
ある意味、丸ごと任せるという仕組みも功をそうしているのではないか!
との回答がありました。
この辺は、教育とも似通ったところがあると思いますが、一旦任せたものは
責任をもって見守るということが、自治体と地域の関係においても
重要だというこうことを改めて認識した調査となりました。
少子高齢化社会において、税収が減ってきて、地域に渡せる金額は
今よりも厳しくなってきます。その中で、お金を最大限有効に利用するということは
地域が本当に必要としていることに使ってもらうということです。
地域のことは、地域が決める!そして地域が責任をもつ
こんな地域を越谷市の中に数多く作りたい!逆につくっていかなければならない
と、この度の調査では強く思いました。

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