12月定例議会の開始と所信表明

本日、12月定例議会が開催されました。


私にとっては市長になって初めての議会です。


冒頭に就任における所信表明を述べさせていただきました。

文面は下記
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令和3年(2021年)12月定例市議会をご招集申し上げましたところ、

議員の皆様には、ご健勝のうちにご出席いただきありがとうございます。
 このたび、私は、多くの市民の皆様からのご支持をいただき、

越谷市長に就任いたしました。
 私は、市議会議員として、そして先の市長選挙を通じて、

様々な方から数多くのご意見を伺ってまいりました。

その一つ一つの意見に重みを感じ、多様な価値観のなかで

社会が存在していることを改めて認識いたしました。

そして、市長就任にあたり、約34万5千人の市民の責任者である

市長という職責の重さを痛感したところでございます。
 だからこそ、選挙時に掲げた政策は市民の皆様との

お約束であることを念頭に置き「一党一派」に偏ることなく、

市民目線の公平な市政運営に努めてまいります。
 今定例会は、私が市長として臨む初めての議会でございますので、

市政を担当するにあたっての私の所信を申し述べ、

議員の皆様、そして市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 はじめに、私の「越谷のまちづくり」に向けた基本方針について申し述べます。

私は、高橋前市長が行ってきた市政運営の継承と発展を掲げております。

今年度からスタートしました第5次越谷市総合振興計画を着実に推進するとともに、

以下に掲げます、私が市民の皆様とお約束した政策の

三本柱の実現に全力を傾注してまいります。

 まず、第一の柱は、「いのちと暮らしを守る」です。
 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行から、

まもなく2年が経過しようとしています。

本市は高橋前市長のリーダーシップのもと保健所を設置したことにより、

きめ細やかな対策を講じることができています。

現在の感染状況は比較的落ち着いていますが、

いつ再拡大するか予測がつかない状況であり、

第6波に備え準備を進めていくことが必要不可欠でございます。
 そこで、第一に、市民の命を守るため、市立病院に勤務していた

看護師等の元医療職員の協力を求めるなど、保健所の人員増強と

職員の過重労働の軽減を図ることで、感染症対策の要となる保健所の体制を

強化してまいります。また、保健所と市立病院の連携はもとより、

越谷市医師会、越谷市歯科医師会、越谷市薬剤師会をはじめ、

民間医療機関との連携を強化することにより、

このウイルスに打ち勝つ覚悟でございます。

さらに、感染者の重症化を防ぐため、自宅療養者に対しても

抗体カクテル療法を実施してまいります。
 第二に、コロナ禍における子どもの学びを保障するため、

感染拡大期にはオンライン授業や登校選択制を実施してまいります。
 第三に、コロナ禍における経済・暮らしを守るため、

コロナ禍で打撃を受けている業種への支援を迅速に実施してまいります。

また、生活に困窮している方への住まい、食料、生活資金の速やかな支援を

実施してまいります。さらに、コロナ禍で増加するDVや自殺をなくすため、

相談体制の充実を図ってまいります。
 以上のことをはじめとするコロナ禍への対策をしっかりと行うことで、

市民の皆様の心配や不安を払拭できるよう万全を期してまいります。
 加えて、だれもが安心していきいきと暮らせるまちをつくるため、

以下の取り組みを進めてまいります。
 障がい者の社会参加と安心については、障がい者が自立した生活を

送ることができるよう働く場を増やすための取り組みを促進するなど、

就労支援のさらなる充実を図るとともに、家庭の緊急時には、

障がい者がショートステイできる環境整備を推進してまいります。
 超高齢社会における高齢者を支える環境については、

「老老介護」「ダブルケア」「ヤングケアラー」などの深刻な

家族介護の実態を調査し、介護する家族や介護職員を支える仕組みを

強化するため、「ケアラー支援条例」の制定に向け、

取り組みを進めてまいります。また、健康寿命を延ばすため、

要介護状態手前の「フレイル(衰え)」健診や介護予防活動への

支援を実施してまいります。さらに、高齢者が輝くまちづくりを進めるため、

「こしがや元気“光齢者(こうれいしゃ)”プロジェクト」を立ち上げ、

高齢者のスポーツ・文化活動、居場所、働く場、健康づくりを

オール越谷で推進するとともに、振り込め詐欺等の特殊詐欺や

悪質商法などによる被害を防ぐための取り組みを徹底してまいります。
 近年頻発・激甚化する災害への対応については、特に本市においては

地理的状況から水害への備えが不可欠であるため、

排水ポンプの増強、河川整備の促進に加え、公共下水道、

雨水貯留施設、調節池を整備し水害対策を強化するとともに、

主要道路・橋梁の耐震化を推進してまいります。

 続いて、第二の柱は、「子どもが輝く社会に」です。
 未来を担う子どもたちが夢や希望を持ち、健やかで心豊かに成長することは、

日本という国や越谷市にとってもかけがえのないことであります。

本市でも数年後に人口減少を迎えると予測されるなか、

子どもたちが育っていく環境や子育てをする環境を整備することは、

未来への投資という意味を持つだけではなく、越谷市が魅力的で

「越谷市に住みたい」と感じていただくことにより、

定住人口の増加にもつながると考えております。

そこで、以下の取り組みを進めてまいります。
 保育施設については、「待機児童ゼロ」を目指し、

公立保育所の定員増と民間保育園や地域型保育園への支援を行うとともに、

学童保育施設を拡充してまいります。
 少人数学級については、多様な個性を持つ子どもたちに寄り添い、

それぞれの個性を伸ばす教育環境として、小学校全学年における

35人学級の早期実現に向け取り組んでまいります。
 子どもの権利については、子どもの主体的な育ちと社会参加を保障し、

生存に対する権利、子どもの意見の尊重など、

子どもの権利に関する基本的な考え方を示すため、

子どもたちや関係者の参加のもと、「子どもの権利条例」の制定に向け、

取り組みを進めてまいります。
障がいのある子どもへの支援については、

障がいの有無にかかわらず、ともに育ち、ともに学ぶことにより、

心のバリアフリーが育まれることから、障がいのある子どもが

地域の小中学校で学ぶことができるよう障がい児の通常学級への就学支援、

特別支援学級の増設、医療的ケアが必要な子どもへの支援を進めてまいります。

 最後に、第三の柱は、「越谷の未来を創る」です。
 少子高齢化、さらには人口減少局面に対応し、持続可能なまちづくりを

実現するためには、生活利便性を維持・向上し、

既存ストックを有効に活用することにより、

地域経済の活性化を図ることが大変重要となってまいります。

また、コロナ禍においては、感染防止対策を継続しながら、

社会経済活動を進めていかなければなりません。

一方で、働き方の多様化やライフスタイルの変化などにより、

ビジネスモデルの転換を図る動きがあるほか、AIなどの技術革新による

労働生産性の向上が求められています。このような状況から、

以下の取り組みを進めてまいります。
 行政のデジタル化については、市民の皆様が市役所に来庁することなく、

いつでもどこでも申請や届出等の行政手続きを行うことができるよう

環境整備の充実を図ってまいります。また、市民の皆様の利便性の向上、

デジタル技術を活用した業務効率化、環境への負荷軽減のため、

全庁的なDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、

そのためのCDO(最高デジタル責任者)を設置してまいります。
 男女共同参画については、市役所における女性管理職を増やし、

ジェンダー平等の市政を推進するとともに、性的マイノリティーの権利を

擁護するための意識啓発を進めてまいります。
 地域経済の活性化については、越谷市で食べる「食料」、

使用する「エネルギー」、働く「産業」、移動する「交通」などが、

可能な限り越谷市内で生み出され、利用され、循環していく

「越谷経済圏」を確立してまいります。
 公共交通については、JR武蔵野線の南越谷駅以西、

東武スカイツリーラインの北越谷駅以北の鉄道高架化を推進し、

移動の円滑化を目指してまいります。

また、バス路線の維持やデマンド交通を拡充し、

市内のどこでも公共交通を利用しやすい環境を整備してまいります。

 以上、私の市政運営に対する所信の一端を申し述べさせていただきました。

私が現在46歳と首長としては比較的若いことや、

民間企業での経験も長いということもあり、市民の皆様は、

安定的な市政運営に加えて、新しい取り組みに期待していると感じています。

そのなかで、私は市長就任時に、職員に向けて次の5つのキーワードを

用いた訓示を行いました。
 「公平なルール」 「常に考える」 「日々勉強」 

「挑戦しよう」 「最後は人」
端的に申し上げますと、ルールや人間関係を大事にしながらも、

常に考え、挑戦し、進化し続けようというものです。

アクティブな越谷市政にご期待をいただきたいと存じます。
 これからの4年間、市政運営を行うにあたって、

新型コロナウイルス感染症の感染拡大、超高齢社会の進展、

インフラの老朽化、加えて災害の頻発・激甚化など、

社会全体そして行政が抱える課題は山積しています。
 市民の皆様に最も近い基礎自治体として、今後も安定的で質の高い

行政サービスを継続的に提供することで、越谷市に住んでいる方には、

「住んでいてよかったまち越谷」「住み続けたいまち越谷」、

そしてこれから住まいを決める方には、「住みたいまち越谷」

と感じていただけるよう越谷市の明るい未来を創っていくことに

粉骨砕身取り組む所存でございます。
 議員の皆様、市民の皆様には、限りないご助言とご指導、

そしてご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げ、

私の所信表明とさせていただきます。
 これから4年間、よろしくお願い申し上げます。


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これから4年間で所信表明で述べたことをしっかりと実行していきます。
また、本定例議会は丁寧な対応で一般質問および議案説明に臨みます。

令和3年12月定例会

議案番号議案名概要
第109号議案越谷市教育委員会教育長の任命につき同意を求めることについて越谷市教育委員会教育長吉田茂氏の任期満了(令和3年(2021年)12月31日)に伴い後任者を任命することについて、議会の同意を求めるもの。
《後任者》
氏名:吉田 茂(よしだ・しげる)
略歴:元三郷市教育委員会学校教育部長
    越谷市教育委員会教育長
第110号議案越谷市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて越谷市教育委員会委員堀川智子氏の任期満了(令和3年(2021年)12月23日)に伴い後任委員を任命することについて、議会の同意を求めるもの。
《後任委員》
氏名:東 宏行(ひがし・ひろゆき)
略歴:埼玉県立大学保健医療福祉学部共通教育科教授
     越谷市自殺対策連絡協議会会長
第111号議案人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて人権擁護委員九ノ里幸子氏の任期満了(令和4年(2022年)3月31日)に伴い後任委員候補者を推薦することについて、議会の意見を求めるもの。
《後任委員候補者》
氏名:九ノ里 幸子(くのり・さちこ)
略歴:元越谷市立大袋東小学校長
    人権擁護委員
第112号議案人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて人権擁護委員渡邊満明氏の任期満了(令和4年(2022年)3月31日)に伴い後任委員候補者を推薦することについて、議会の意見を求めるもの。
《後任委員候補者》
氏名:渡邊 満明(わたなべ・みつあき)
略歴:保護司
    人権擁護委員
第113号議案越谷市職員定数条例の一部を改正する条例制定について行政需要の高まりや喫緊の課題に対応するとともに、市立病院の業務体制の充実等により、さらなる市民サービスの向上を図るべく、職員定数を変更するもの。令和4年4月1日から施行
第114号議案指定管理者の指定について(越谷市男女共同参画支援センター)(1)指定管理者に管理を行わせる公の施設
 越谷市男女共同参画支援センター(越谷市大沢三丁目6番1号)
(2)指定管理者に指定する団体
 街活性室株式会社(鴻巣市逆川一丁目2番2-502号)
(3)指定する期間
 令和4年(2022年)4月1日から令和9年(2027年)3月31日まで
第115号議案越谷市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について国民健康保険事業の安定した運営に資するため、国民健康保険税の課税額の改定等を行うもの。令和4年4月1日から施行し、令和4年度以後の年度分から適用
(1)国民健康保険税の課税額の改定
(2)未就学児の被保険者均等割額の減額措置
 地方税法の一部が改正されることに伴い、未就学児の被保険者均等割額を5割減額するもの。
(3)多子世帯の負担軽減対策
 18歳に達する日以後の最初の3月31日以前である被保険者が3人以上属する世帯について、第3子以降の均等割を免除するもの。(令和8年度までの時限措置)
第116号議案越谷市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について健康保険法施行令の一部が改正されること等に伴い、所要の改正を行うもの。令和4年1月1日から施行
(1)出産育児一時金の額の改定
(2)被保険者資格の見直し
 児童福祉施設に入所している児童等について被保険者としないこととするもの。
第117号議案越谷市産業雇用支援センター設置及び管理条例を廃止する条例制定について越谷市産業雇用支援センターを廃止することに伴い、本条例を廃止するもの。令和4年4月1日から施行
第118号議案越谷市手数料条例の一部を改正する条例制定について住宅の品質確保の促進等に関する法律等の一部が改正されることに伴い、所要の改正を行うもの。令和4年2月20日から施行
(1)住宅の品質確保の促進等に関する法律関係
 住宅性能評価の申請に併せて長期優良住宅制度の長期使用構造等の確認が行われた場合における長期優良住宅建築等計画及び計画変更の認定に係る申請手数料を定めるもの。
(2)長期優良住宅の普及の促進に関する法律関係
 共同住宅における住宅の容積率の特例許可に係る申請手数料を定めるもの。
(3)条文整備
第119号議案越谷市中小企業資金融資条例の一部を改正する条例制定について起業家に対する融資のあっ旋を拡充するため、所要の改正を行うもの。令和4年1月1日から施行
(1)起業家育成資金の限度額の引上げ
 改正前:2,000万円→改正後:3,500万円
(2)条文整備
第120号議案越谷市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例制定について占用料の額を改定するとともに、自動運行補助施設に係る占用料の額を定めるもの。令和4年4月1日から施行
(1)占用料の改定
 令和3年度における固定資産の評価替えを踏まえ、直近の地価動向等を反映した占用料の額となるよう改定するもの。
(2)自動運行補助施設に係る占用料の新設
 道路法施行令に準じて自動運行補助施設(磁気マーカなど、自動運転車等の運行を補助するための施設)に係る占用物件の区分を追加し、当該占用料の額を定めるもの。
第121号議案越谷市道路の構造の技術的基準等を定める条例の一部を改正する条例制定について道路構造令の一部が改正されたことに伴い、政令で定める基準を参酌し、同様の改正を行うもの。公布の日から施行
(1)歩行者利便増進道路(賑わいある歩行者中心の道路)の構造の基準を定めるもの
①歩行者の滞留スペースを設けること。
②歩行者利便増進施設等(ベンチ、看板、食事施設、自転車駐輪器具等)の設置場所を確保すること。
③バリアフリー基準に適合すること。
(2)交通事故の防止を図るため必要がある場合に道路に設ける交通安全施設として、自動運行補助施設(磁気マーカなど、自動運転車等の運行を補助するための施設)を追加するもの
第122号議案越谷市移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める省令の一部が改正されたことに伴い、省令で定める基準を参酌し、同様の改正を行うもの。公布の日から施行
(1)自転車歩行者専用道路・歩行者専用道路のバリアフリー基準を定めるもの
①有効幅員は、自転車歩行者専用道路4メートル以上・歩行者専用道路2メートル以上とし、高齢者、障がい者等の交通の状況を考慮して定めること。
②視覚障がい者誘導用ブロック、休憩施設及び照明施設を設けること。
第123号議案裁判上の和解について越谷市は、越谷市大字袋山632番1の土地を含む市道20240号線を認定し、管理し、占有してきたが、原告は、当該土地の所有権に基づく返還請求権として、越谷市に対して、当該土地に敷設されている越谷市所有のアスファルト道路、マンホール及びU字型側溝を撤去したうえでの当該土地の明渡しを求めたもの。
【和解の要旨】
原告は、越谷市に対して、本件土地を金506万8,200円で売り渡し、越谷市はこれを買い受ける。
第124号議案市道路線の廃止について路線の全部を返還するもの4路線、終点変更1路線、払下げ2路線、合計7路線、延長479.30mを廃止するもの。
第125号議案市道路線の認定について終点変更1路線、宅地造成に伴い帰属したもの3路線、合計4路線、延長236.40mを認定するもの。
第126号議案議決事項の一部変更について(越谷市立第1体育館等解体工事請負契約の締結について)令和3年6月定例会において議決を経た上記契約の締結について、基礎杭の除却に伴い施工方法を変更する必要が生じたため、契約金額を変更するもの。
変更前:1億8,122万5,000円→変更後:2億713万円
第127号議案裁判上の和解について越谷市は、商船三井興産株式会社(原告)との間で、平成30年(2018年)4月23日、あだたら高原少年自然の家食堂業務委託契約を締結したが、第2次耐震診断の結果を踏まえ、同年10月24日から利用を休止し、同施設における業務を中止したことから、原告は、業務中止により損害が生じたとして、越谷市に対して、損害賠償を求めたもの。
【和解の要旨】
越谷市は、原告に対して、本件和解金として金200万円の支払義務があることを認め、令和4年(2022年)1月末日限り、原告の指定する銀行口座に送金して支払う。
第128号議案令和3年度越谷市一般会計補正予算(第7号)について令和3年度越谷市一般会計補正予算(第7号)について ほか補正予算4件
補正予算額
・一般会計             26億3,000万円
・特別会計(3会計)18億3,000万円
第129号議案令和3年度越谷市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について
第130号議案令和3年度越谷市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)について
第131号議案令和3年度越谷市介護保険特別会計補正予算(第2号)について
第132号議案令和3年度越谷市病院事業会計補正予算(第1号)について
市長提出 追加議案 概要(令和3年(2021年)12月17日更新)
議案番号議案名概要
第133号議案令和3年度越谷市一般会計補正予算(第8号)について補正予算額  50億1,900万円