【実績】ICT機器等を活用した鳥害対策の有効性確認に関する協定書の締結

北越谷駅の周辺は、カラスのねぐらのひとつとなっており、

これまで長年にわたり、糞による被害等により、

市民の生活環境に悪影響を及ぼしている。

令和3年度からカラスの専門家である

(株)CrowLabに業務委託を行い、

カラスの音声を活用した対策を行ってきた。

この対策は、一定の効果が見られたものの、

カラスは利口なため一定の期間が経過すると慣れてしまい、

問題の解決に至っていない。

そこで、令和4年7月14日に、

越谷市、(株)CrowLab、東京電力パワーグリッド

(株)川口支社、NTT(株)埼玉南支店の4者により、

カラス対策の一層の強化を図るため、

「ICT機器等を活用した鳥害対策の有効性確認に関する協定」を

締結した。

CrowLabの有するカラスの鳴き声などの

ノウハウをより一層生かすことができるよう、

NTTのICT技術と東電の所有する電柱を活用した

新たな対策を令和4年11月末まで試験的に行うこととなった。


【具体的な取り組み内容】
北越谷駅周辺の電柱にスピーカーとカメラを設置し、

カラスが仲間に危険を知らせる音声をカラスにより

近い場所から流すことで、カラスを飛散させる。

ICTを活用したネットワークにより、

音声の切り替えや画像の確認を環境政策課の事務所から遠隔で操作を行う。


【取り組みによる効果】
令和4年8月末頃までは北越谷駅周辺のカラスがいなくなったが、

9月頃からまた一定数のカラスが確認されるようになった。

この取り組みによる最終的な効果の検証は、

トライアル終了後、(株)CrowLabが行う。

また、これまでカラスが音声に慣れた時期を見計らっ

て定期的に職員が現地に出向き、

音声の切り替え作業を行っていたが、

環境政策課の事務所に設置した端末から遠隔での

画像の確認及び音声の操作が可能となったことで、

事務負担の軽減が図られたところである。