第84回 全国都市問題会議 in長崎

10月13日~14日にかけて第84回全国都市問題会議に出席して

来ました。会場は長崎です。

この度学んだ内容について下記に記載します。

自分自身の備忘録に近い形ですので、わかりにくい点はご容赦ください。

私にとっては大変実りある会でした。学んだことを越谷市に持ち帰り

色々と検討してみます。

(会場にて)

(全国市長会 会長 立谷秀清 相馬市長による挨拶)

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【1日目】講演
①基調講演 ㈱ジャパネットHD代表取締役社長兼CEO 髙田旭人氏
 →企業として「見つける」「磨く」「伝える」という三つの視点を大事にしている
 →行政は公平性を重視し、民間は幸福の最大化を目指すものと考える
 →長崎スタジアムシティプロジェクトは、民間ならではの楽しいを追求する。
  以下構想案
  ・スタジアムでしか飲めない美味しいビールの開発
  ・VIPルームは利用しないときはホテルとして利用
  ・試合だけでなく、試合前と後に2時間を含め合計6時間を楽しめる工夫をする
  ・キャッスレスのみ(スマホのみ)で対応する
  ・スタジアムのすぐ横にホテルを建てる(他に前例がない)
  ・駐車場は出る時間によって差をつける。試合後時間が経てば安くなる(混雑を避ける)
 →企業としてのルール改善(働き方改革、残業削減)をしているが
  仕組みを作って、それを徹底することが重要とのこと

 ※「行政と民間が本気になったら絶対に地方創生は成功する」
  との熱い言葉が最後にありました。
 
 
②主報告 長崎県長崎市長 田 上 富 久 氏
 →観光地域づくり法人(DMO)と自治体が中心となって「観光のまちづくり」を行う
  そこに市民、事業者、訪問客の相互関係をバランスよく拡大させていくことが必要
 →自治体の価値を発見(みつける)認知(きづく)創造(うみだす)向上・付加(みがく)
  という4つの視点でとらえていく
 →システムで例えると古いOSを書き換えていく必要がある。
  OSを変えないと新しいアプリが動かない
 →景観専門監制度を導入して、長期的にまちづくりを実施する
 →地域の個性を強みに変えることが必要(由布市の静かな環境など)

(講演する 田上富久 長崎市長 )

③一般報告 島根県立大学地域政策学部准教授 田 中 輝 美 氏
 →「観光・交流人口」 「関係人口」 「移住・定住人口」
  の3種類に人口を考え、これからは関係人口を増やすことが重要
 →関係人口は「一緒に働く人」「共有(シャア)」出来る人
 →人々は「つながり」を求めており、「つながり」は地域の重要な資源となる
 →地域の個性とは、そこに住み、また集う人々のことであると考える
 
 
④一般報告 山形県山形市長 佐 藤 孝 弘 氏
 →ビジョンを徹底した行動へのリンクに徹底してこだわることが重要
  健康医療先進都市、文化創造都市というビジョンを徹底して目に見える形にしていく
 ※シェルターインクルーシブプレイス コパルという先進的な施設の紹介があった
 
⑤一般報告 (一社)地域力創造デザインセンター代表理事 髙尾忠志氏
 →都市デザインの重要性の理解がもっと必要
  色々な市設の改修や再構築における、考え方やライトアップの手法などの紹介あり
  また、既存建物がどういう背景や考えで建設されたか知ることが重要との指摘あり
 →都市財政は今まで生活基盤や生産基盤に投資をしてきたが
  今後は環境的資本(生態系、景観)や社会関係資本(信頼関係、ネットワーク)
  人的資本(人が持つ能力)に投資をすることは重要
 →都市デザインにおいて行政では一遍に変更することはできないが
  点で変えていけば線でつながりいずれ面となる。
  長い目で変更できる。
 

【2日目】パネルティスカッション
東京都立大学法学部教授 大 杉 覚 氏(コーディネータ)

(パネルディスカッションの様子)

ゆとり研究所所長 野 口 智 子 氏(パネリスト)
 →フルーツ・ツーリズムの紹介あり
  今まで自分たちがやってきたことを手伝ってもらうという発想
  ※発想の転換が重要
 
山梨大学生命環境学部教授 田 中 敦 氏(パネリスト)
 →日本版ワーケーションの紹介あり
  働き方の変更により、今までにないチャンスをとらえるべき
 
NPO法人長崎コンプラドール理事長 桐 野 耕 一 氏(パネリスト)
 →長崎さるく博の紹介あり
  地元長崎の自慢をする会(長崎さるく博)を開催して
  自分のまちの良さを認識することが出来た。
  また来場者も自分が住んでいるまちの良さは何か?考えるきっかけとなる。
  ※自分のまちの良さを知って発信することが重要
 
岐阜県飛驒市長 都 竹 淳 也 氏(パネリスト)
 →飛騨市ファンクラブの紹介あり
  ヒダスケという困りごとを紹介し、参加してもらうサイトがある。
  ※人口減少の困りごとは地域資源になると考える
 
兵庫県伊丹市長 藤 原 保 幸 氏(パネリスト)
 →伊丹大使制度の紹介あり
  伊丹を好きな人に徹底してもうう。芸能人なども積極的に活用

一日目の最後に鶴鳴学園 長崎女子高等学校の龍踊が披露されました。
龍の生きているかのような動きに感動しましたね!

(龍踊の様子)